朱雀忍軍の秘宝


朱雀の里、座敷牢にて


「食事よ」
「おっ、ありがたい。こんな所に居ると、こいつだけが楽しみでね」
「ごめんなさい。何とかしてあげられればいいのだけれど」
「仕方ないさ。アンタたちにとっちゃ俺たちは化け物、分かり合うなんて出来っこない」
「そんなこと……けほっ、けほっ」
「おい…おい?血を吐いてるじゃないか。大丈夫か、病気かアンタ」
「ありがとう、大丈夫。体に穢れが宿ってしまっているの」
「そんな体で、なんでまたあんなヤクザな商売に」
「私の村は、暮らしの礎となる水源が汚染されてしまったの。村は無くなり、子供たちが大勢苦しんでいる」
「……」
「森を清めて、村を建て直すために冒険者になったの。……故郷を失う辛さは、私にもわかるわ。きっと他の人たちも」


でも青龍の里を滅ぼした貴様らは許せん!しねえ!ぐわー!